産経新聞 産経抄から (2022年8月29日)
新現役ネット 関西支部 から。
会員様よりメールをいただきました。
産経新聞を購読されていない方のために。
「夢」は、「七人の侍」「生きる」など数々の傑作を撮った黒澤明監督が晩年、スティーブン・スピルバーグの支援を得て世に送り出した佳品である。黒澤が夢に見た狐の嫁入りや原発爆発などを8つの話にまとめているが、「水車のある村」は、夢に出てくるほど美しい ▼主人公(寺尾聡)が、清らかな川が流れる村を通りかかると、さんざめきが聞こえてくる。 寺尾が「今日はお祭りなんですか」と村の長老 (笠智衆)に尋ねると、葬列だという。笠はこう語る。「よく生きて、よく働いて、ご苦労さんと言われて、死ぬのはめでたい」 二人は老いも若きも楽しげに笛を吹いたり、踊ったりしている葬列に加わる。ただそれだけの話なのだが、忘れ難い ▼黒澤が生まれた明治後期は、人は自宅で亡くなり、亡骸を菩提寺か焼き場に運ぶため葬列を組み、緑者だけでなく、近所の人も加わった。よく生きた人生を共同体全体で祝う、という彼の夢の原型は古き良き日本だったか ▼新型コロナウイルス禍が襲って以来、日本の葬儀はすっかり様変わりしてしまった。少人数の家族葬が大半となり、宗教的儀礼を省く「直葬」も珍しくなくなった。 参列者に酒食を振る舞う「お斎」も絶滅寸前だ ▼これでいいのか、と昭和のオヤジは小声でつぶやく。 安倍晋三首相の「国葬」をめぐって賛否両論かまびすしいが、2億5千万円の経費も無駄遣いかのように扱い、反対デモで故人を口汚く罵る「文化人」と称する人々の言い分を垂れ流す新聞やテレビはおかしい。 長年国家に貢献し、非業の死を遂げた人物を国という共同体が礼を尽くして送るのは、当たり前。故人が大嫌いだったとしても黙って見送るのが、大人のエチケットだろう。
昔のような葬儀が戻ってくる日はあるのでしょうか?
拉致被害者 蓮池 薫さん講演会 20220811
北朝鮮による、日本人拉致問題を考える会
大阪市中央公会堂で開催されました。
この講演会は会員様の紹介で、西日本の会員様及び準会員様にお声掛けをしました。(各個人の申込み)
参加された方に、お願いをしまして内容及び感想を執筆していただきました。
とても素晴らしいまとまった内容です。ご一読くださいませ。
以下▼
【1部】大阪府知事、大阪市長、堺市長、3氏挨拶。(退出されました)
超党派に依る活動支援がなされているとの説明:自民党、公明党、維新の会、共産党。
各地方議員、檀上で参加。
*アニメ「めぐみ」鑑賞
【2部】拉致日会社 蓮井 薫さん講演 〈1時間)
① 拉致された方法と理由。
② 北朝鮮での生活と日本への帰国。
について話されました。
① 1978 年7月31 日
新潟県の海岸で夕方、当時恋人同士で会った奥土祐木子さんと散歩中、何人かの人影を見たが、単なる散歩中の人達だ、とおもっていた。途中、蓮池さんは座ってタバコを吸っていた。一人の男性が、たばこの火を借りに来た。相手に顔を近づけた瞬間、殴られ何人かに襲われた。手足を縛られ、耳まで覆う猿轡をはめられ、袋に放り込まれ、草など被せておかれた。しばらくすると、沖からボートがやって来て船に運ばれた。最初、あたりのチンピラだと思ったが、手際の良さに誘拐だと。
そして韓国訛りが聞こえ、海外に誘拐される、と。その後注射を打たれ、2日間眠ったままだった。佑木子さんは殴られることは無かった様だが、同じく袋に入れられて船に運ばれた。
着いた所は”ピョンヤン”だと知らされ、彼女の方は日本に帰したと知らされた。
後に分かる事だが、佑木子さんにも、「男性は要らないから、薫さんは日本に帰した」といっていた。
蓮池さんによると、当時は日本人女性を必要としていて、自分は付け足しでした、との事でした。
若い日本人女性を拉致し、洗脳教育をして工作員に仕上げる目的で行われた拉致であった。何故ならば、その国の言葉を完璧に喋れないと、身分がばれてしまうから、自国民を訓練する事に限界があった。
蓮池さんに最初に話しかけてきた北朝鮮工作員は日本生まれで日本語に違和感がなかった。
②反抗しても殺されるだけだ、不本意ながら指示に従って暮らすしかなかった。
半年ほど経った頃、「奥土佑木子さんと結婚したくないか?」と聞かれた。
日本に帰ったはず。係りの者は、「我々は何も知らない。上からの指示に従うだけだから~」と。
そして、二人は結婚し子供も2人持つことになります。
ちょっと、前後するかもですが、当時北朝鮮の拉致被害にあった国は、日本だけではなく、韓国、タイ、ルーマニア、レバノン等です。必要な国の工作員を得る為に拉致、拉致した人物のパスポートを使って、相手国に入っていた。が、ある時、北朝鮮側から厚い信頼のあったレバノン人女性工作員が、美容院に行くと監視の目をくぐって大使館に逃げ込み、自分は拉致された、と訴えた事で北朝鮮の拉致行為が明らかになった。
その頃、日本では北朝鮮の拉致被害者の横田めぐみさん救出のビラが配られたが反応は冷たかった。北朝鮮の新聞、TVでは、日本のでっち上げ、と報道されていた。拉致の実態が明らかになったが、あくまでも北朝鮮に憧れて着たのであって、本当に良い国だと言うようにと強要されていた。
しかし、小泉純一郎首相が核開発問題などの解決の為北朝鮮に訪問し、金正日と対談した機会に、北朝鮮側は、国家の関与を認め謝罪したが、のちに帰国できた5名以外は死亡したと伝えました。
しかし蓮池さんによれば、その時点で全員生存していました。一緒に暮らした人もいました。帰ってこられた5人は、北朝鮮側から帰しても安全とみなされたのだと思うと。
蓮池夫妻も日本には一時帰国という条件で、子供2人は人質として残しての帰国でした。
帰国はもう諦めていたのだが、日本に帰れると聞いて、帰ってみよう~と。そして、帰国後、日本に留まる決心をします。しかし、母親である佑木子さんは、子供が待っていると精神を病むほどになりました。その後、無事2人の子供も日本に来ることが出来ました。
この詳しい経緯はきっと複雑な交渉があったのだと思います。
帰国までの経緯も、いつも結果しか知る事が出来なかったのではないでしょうか。
上からの命令で、我々は何も知らないといった風でした。
現在、新潟産業大学経済学部 准教授をされながら、講演活動をされています。
そして、北朝鮮の金恩〈あえて、呼び捨てです)とトランプの蜜月の為に、この拉致問題が遅れているのだとも。
小泉さん訪門時は日本と経済的に友好関係を結びたかった。
いまや、金恩の気持ちは アメリカに向いてしまっている。
残された方々はきっと生きています。
北朝鮮政府も殺したり出来ない。
ただ、監視や生活レベルの低さにつらい思いをしているのではないかと。
時間リミットがきている。一刻も早い解決を。
大阪が最も、この拉致問題に関心を寄せて下さると感謝の言葉もありました。
以上です。
全てのご報告ではないですが、ご容赦くださいませ。
参加出来て本当に良かったです。
Nさま
ありがとうございました。
すべての拉致被害者の方が一日も早く、家族のもとに戻ってこられるのを願っております。日本政府の外交に期待をします。